今日は情報のR3第13問について解説します。
コンピュータの意思決定や知識処理への利用がますます進みつつある。それらに関する以下のa~dの記述と、その用語の組み合わせとして、最も適切なものを下記の解答群から選べ。
a 知識をルールによって表現し、入力された知識を用いてコンピュータが専門家のように推論するシステム。
b 大量のデータを分析して、これまで知られなかった規則性や傾向など、何らかの知見を得ること。
c 機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるもの。
d 一定の環境の中で試行錯誤を行い、個々の行動に対して得点や報酬を与えることによって、ゴールの達成に向けた行動の仕方を獲得する機械学習の学習法の1 つ。
〔解答群〕
ア a:エキスパートシステム b:データマイニング
c:深層学習 d:強化学習
イ a:エキスパートシステム b:ナレッジマネジメント
c:強化学習 d:深層学習
ウ a:機械学習 b:エキスパートシステム
c:深層学習 d:強化学習
エ a:機械学習 b:データマイニング
c:深層学習 d:教師なし学習
オ a:データマイニング b:ナレッジマネジメント
c:強化学習 d:教師なし学習
解説
機械学習を中心としたAI技術に関する問題です。
それでは早速、各記述を見ていきましょう。
記述aは、エキスパートシステムに関する説明です。エキスパートシステムとは、知識をルールによって表現し、入力された知識を用いてコンピュータが専門家のように推論するシステムであり、1980年代までよく使われていました。
よって、aは「エキスパートシステム」となります。
記述bは、データマイニングに関する説明です。データマイニングとは、大量のデータを分析して、これまで知られなかった規則性や傾向など、何らかの知見を得ることである。ナレッジマネジメントとは、各所で保持している情報・知識と、個人が持っているノウハウや経験などの知的資産を共有して、創造的な仕事につなげることを目指す経営管理手法である。
よって、bは「データマイニング」となります。
記述cは、深層学習に関する説明です。深層学習とは、機械学習のうち、多数の層からなるニューラルネットワークを用いるものである。
よって、cは「深層学習」となります。
記述dは、強化学習に関する説明です。強化学習とは、一定の環境の中で試行錯誤を行い、個々の行動に対して得点や報酬を与えることによって、ゴールの達成に向けた行動の仕方を獲得する機械学習の学習法の1つです。教師なし学習とは、機械学習の手法の1つであり、学習データに正解を与えない状態で学習させる学習手法であり、学習データのに正解を与える教師あり学習というものもあります。
よって、dは「強化学習」となります。
以上から、正解は選択肢アとなります。